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2006-05-22

〔いんさいど世界〕 赤は希望の色 U2のボノさんが提唱する「プロダクト・レッド」運動に参加、続々

 「プロダクト・レッド」を知っていますか?
 強いて訳せば「赤製品」運動。
 アイルランドのダブリン出身のロックバンド、「U2」のボーカリストのボノさんが提唱して、世界に広がっている運動だそうです。

 ボノさんがことし1月下旬、スイスのダボスで開かれた「世界経済フォーラム」(ダボス会議)でアピールして始まった、世界的なキャンペーンです。

 恥ずかしいことに、ぼく(大沼)はつい最近まで知りませんでした。
 「ダボス会議」のことは、ぼくも関心があってネットで追っかけていたつもりですが、女優のアンジェリーナ・ジョリさんにばかし目が向いていて、ボノさんのアピールのことは見落としていました。

 そのボノさんが呼びかける「赤製品」運動を知ったのは、今月(5月)16日のことです。
 その日の英紙インディペンデント(電子版)のサイトにアクセスしたら、見出しが真っ赤かの「紙面」が出て来てビックリしました。
 インディペンデント紙がボノさんの呼びかけに応え、その日、赤インクで刷った「赤版」を特別発行し、売上の一部を寄付に回しました。

 そう、その通り、「赤製品」運動とはその名の通り、「赤い」製品を販売した売上の一部を寄付する運動のことなのです。
 さすがロンドン・タイムズ紙から独立した、自立心旺盛な「インディペンデント」紙のジャーナリストたち。やることが違いますね。

 で、ボノさんが呼びかけるこの運動の支援先はどこかというと、エイズ患者たちです。それも、アフリカの最貧国の。
 赤インクのインディペンデント紙にも実情がルポされていましたが、アフリカのエイズ禍はきわめて深刻で、エイズで両親を亡くしたエイズのお姉ちゃんがこれもエイズの幼い弟の世話を必死でみている。そんなのがフツーな状況だそうです。放っておいたら、その国というか、民族が滅んでしまう。これはもうなんとかしなくちゃならないわけですね。

 インディペンデント紙以外でどんなところが、「赤製品」運動に参加しているか、というと、たとえば、カード会社の「アメックス(アメリカン・エクスプレス)」です。
 ふつうは緑色のカード(お金持ちはゴールドとかプラチナカードを持てます)ですが、レッド・カードというのを発行していて、売上の1%をエイズ救済に回しています。
 (ぼくも早速、アメリカンエクスプレスの日本法人に連絡したのですが、今のところ発行しているのは英国のみ。日本での発行はまだ決まっていないそうです)

 日本の店はまだのようですが、衣料品のGAPも運動に参加していているそうです。
 そう、赤のTシャツで。アメリカやイギリスの店では、売っています。

 それからアルマーニはサングラス(赤いサングラスではありませんが…)、ナイキ傘下のコンバースも「チャック・テイラー・オースター・シューズ」というのを、協賛商品にしています。
 そのほか、最近ではモトローラが「赤い携帯」を売り出しました。

 日本での運動開始はまだですが、ニッサンなんか、赤いフェアレディーZなんかを「赤製品」に指定して、先陣切って運動に参加してもらいたいですね。
 仙台の赤味噌とか、山形の紅花とか、ぼくたちの地元にだって、運動に協賛できそうな特産品、けっこうあるじゃないですか?

 それにしてもU2のボノさんって、いいこと、やりますよね。
 21日付けのニューヨーク・タイムズ紙(電子版)を見ていましたら、ボノさんがアフリアのナイジェリアの首都、アブジャで開かれた、アフリカの財相会議で、21日の日曜日に、こんな意味の演説したそうです。
 あなた方の国の汚職がなくならないと、世界の誰からも相手にされなくなりますよ、と。
 あなたたちも汚職にうつつを抜かしてないで、真剣に足元の問題に取り組みなさい、そうしないと見向きもされなくなりますよ、って、アフリカの腐敗エリートどもの耳が痛くなるような演説をしたわけです。

 さすが、主張を持った闘うロック・ミュージシャン、U2のボノさんですね。
 日本からもボノさんのような、世界を文字通り揺り動かす(ロックする)ミュージシャンが出てほしいものですね。  
 

☆ 大沼訳・新刊案内: 『世界一 素敵な学校 ~ サドベリー・バレー物語』(ダニエル・グリーンバーグ著、緑風出版)

Posted by 大沼安史 at 02:28 午後 1.いんさいど世界 |

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