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2006-02-28

〔NEWS〕ドイツ情報機関、サダム・フセインのバグダッド防衛計画を米国に提供

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版、2月27日付け)は、ドイツの2つの情報機関が、サダム・フセイン政権による首都バグダッド防衛計画を入手し、ひそかに米国に提供していたと報じた。
 米軍の秘密研究によって、明らかになった。
 ドイツ情報部が入手したバグダッド防衛計画には、フセイン大統領に忠誠を尽くす共和国警護隊の布陣先など、最高機密の重要情報が盛られていた。
 防衛計画は2002年12月18日、フセイン大統領が軍司令官らを招集して明らかにしたもので、バグダッドを何重にも囲むかたちで防衛線を築き、最後は共和国警護隊による「赤い線」で首都を死守することになっていた。
 
 (大沼 注)
 1990年代初めにバグダッドを取材で訪れたとき、プレスセンターで隣り合わせたドイツ人ジャーナリストの達者なアラビア語に恐れをなしたことがある。
 そのドイツ人(男性)はたしか、そのころ、バグダッドに駐在していた。
 ドイツ情報機関、BNDのカバーだったかも知れない。
 
 いずれにせよ、今回のニューヨーク・タイムズ紙の報道は、驚くにあたらないものだ。
 (旧・西)ドイツ情報部は冷戦時代と通じ、米情報部と密接な関係を保って来た。
 あの「9・11」の前にも、米国に対し、航空機自爆テロの事前警告を行っているほど、関係が深い。

 現代世界にはこうした情報機関が相互に結びつき、情報を交換する「パラレル・ワールド(平行世界)」が存在する。
 歴史は実は、この「平行世界」の闇のなかでつくられるいるのだ。

 その冷厳な事実を、われわれは知らねばならない。

http://www.nytimes.com/2006/02/27/international/europe/27cnd-germany.html?hp&ex=1141102800&en=1fd8ba0cf87b98a1&ei=5094&partner=homepage

Posted by 大沼安史 at 11:32 午前 |

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