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2006-02-07

〔NEWS〕 米軍、対イラン攻撃へ 「イラン戦争」の恐れ

 米軍がイラン攻撃の準備に入っている。国連安保理を舞台にした調停作業の失敗を見越して、臨戦態勢を整えている。
 英紙タイムズ(電子版、2月7日)が報じた。

 それによると、米軍はイランを三方から包囲している。西はアフガニスタン、東はイラク、トルコ、カタール、南はオマーン、ディエゴ・ガルシア。
 ペルシャ湾に空母艦隊が待機し、艦載機による空爆やトマホーク巡航ミサイルによる攻撃準備を終えている。
 米本土からは、B2ステルス爆撃機が攻撃に参加する。
 米軍の攻撃目標は12ヵ所。

 しかし、それに対する空からの攻撃は、容易ではない。
 ナタンズやエスファファンなど拠点施設は、対空防衛網によって取り囲まれており、地下化されてもいる。とくにナタンズの重要施設は、地下18メートルに造られて、厚さ2メートルのコンクリートで防護されており、これを破壊するのはかんたんなことではない。

 西側情報コンサルサントによれば、米軍の攻撃は、イスラエルが1981年、イラクのオシラク炉に対して行った空爆をはるかに上回るものになり、イラク侵攻前の連続空爆に近いものになる、と見られる。

 米国の退役空軍中佐は、核施設そのものに対する攻撃は1週間以内に終了すると予想する。しかし、それですべてが終わるのではない。そうではなくて、核施設への攻撃こそ、すべての始まりであると警告する。

 イランがイスラエルや中東の米軍施設に対しミサイルで報復すれば、一気に戦争状態にエスカレートする。
 イラン・イラク戦争当時のように、ペルシャ湾を航行するタンカーに対する攻撃も行われると、世界はふたたび、エネルギー危機に直面する。

 レバノンのシーア派ゲリラ組織、ヒズボラはイスラエルを攻撃し、イラン・シーア派のサドル師率いる武装抵抗勢力も決起するだろう。
 西側各都市で、テロの嵐が吹き荒れることもありうる。

 (大沼 注)
 英タイムズ紙が予想する「イラン戦争」シナリオは、絵空事ではない。
 戦争回避に向け、イランに石油権益を持つ日本の外交努力が求められる。
 小泉政権に、日本の外務省の特権キャリアたちに、状況に立ち向かう気概はありや?

http://www.timesonline.co.uk

Posted by 大沼安史 at 08:40 午後 |

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