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2006-02-14

〔コラム 机の上の空〕 永い平和のために

 パリを拠点に活動する国際政治コラムニスト、ウィリアム・ファフ氏がこのほど、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に、「終戦なき《長い戦争》」と題するコラムを寄稿した。
 英語による原題は、A‘long war’designed to perpetuate itself、正確には「持続するよう設計された《長い戦争》」である。

 ファフ氏の見立てはいつものように鋭い。
 ブッシュの戦いは、もはや「テロとの戦い」ではない。「普遍的な敵」との、終わりなき戦いになっている。
 言い換えればつまり、ブッシュの戦争は、全世界の悪に対する永久戦争になっていて、自動機械のように終わることを知らない、という指摘だ。
 「長い戦争」、終わりのない戦争。普遍的な勝利を手にするまで、世界中を戦場=シアターと化し、軍事覇権を確立しようとする「ブッシュの帝国」。
 ファフ氏の指摘は、ブッシュ政権の虚飾を殺ぎ落とし、その好戦的な素顔をあらわにするものだ。
 
 持続するよう設計された戦争マシーンのアメリカは、イランの核開発施設に対する空爆準備を整えている。ブッシュ大統領の攻撃命令は、時間の問題だ。

 英紙デイリー・テレグラフ紙によれば、オックスフォードの研究レポートは、米軍の対イラン核施設攻撃で、最大10000人の犠牲者が出ると予測している。
 英国のブレア政権が米国に対し英国内の空軍基地、およびインド洋のディエゴ・ガルシア基地の発着許可を与えれば、B2爆撃機がイランを目指し、4万ポンドの精密誘導爆弾を投下する。その結果、イラン国内20の核施設は破壊され、科学者らが多数、死亡する、と警告している。

 一方、ニューヨーク・タイムズ紙がエルサレム電で伝えるところによると、米国とイスラエルは、パレスチナのハマス政権を崩壊させる陰謀を練っている。

 イラン空爆は全面的な「イラン戦争」にエスカレートしかねない。ハマス政権に対する軍事行動を含む陰謀は、中東の火薬庫に火をつけることになるだろう。
 米国はそれを知っていながら、なぜルビコン河を渡り続けるのか?
 
 答えはひとつ、ブッシュの米国が、ブレーキを内蔵しない「永久機関」としての戦争マシーンと化しているからだ。
 戦争屋=産・軍・資源複合体は、戦争するしかない。それが彼らの定めである。

 戦争をとめるには、彼らを権力の座から除去するしかない。
 そして、持続するよう設計された平和をグローバル規模で再構築する。
 終わろうとしない「長い戦争」ではなく、終わってはならない「永い平和」。
 その実現こそ、わたしたちが背負うべき、運命としての課題だ。
   

http://www.iht.com/articles/2006/02/10/news/edpfaff.php

http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/02/13/wiran13.xml&sSheet=/news/2006/02/13/ixworld.html

http://www.nytimes.com/2006/02/14/international/middleeast/14mideast.html?hp&ex=1139893200&en=1f2b1d7d475a81ff&ei=5094&partner=homepage

Posted by 大沼安史 at 01:48 午後 3.コラム机の上の空 |

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