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2006-02-07

〔がんばれ、シンディー!〕 「数」が語り始めるとき

 「平和の母」、シンディー・シーハンさんが2月6日、ネット新聞、「コモンドリームズ」に、「数(Numbers)」と題するエッセイを寄稿した。
 そこに、イラク戦争の戦死者の「数」をめぐる、彼女の思いが記されていた。

 それを読んで、彼女が1月31日、ブッシュ大統領の「一般教書」演説を米連邦議会で傍聴して議会警察につまみ出された際、身に着けていた「2245」のナンバーが入った黒のTシャツの意味がわかった。

 シンディーさんが議会警察に逮捕され、傍聴席から連行されたことを、わたし(大沼)は本ブログで報じた。その際、彼女が着ていたTシャツの胸の数字、「2245」は、「プリント」されたものだと記した。

 間違いだった。Tシャツにプリントされていたもともとの数字は「2000」。
 昨年(2005年)9月25日、イラク戦争の戦死者が2000人に達したとき作ったオリジナルのシャツの数字部分に白いテープを貼り、新たに最新の戦死者数を書き込んだものだった。

 シンディーさんによれば、「一般教書」演説の傍聴に出かける前、彼女のTシャツに書かれた数字は「2242」だった。

 議場に入るギリギリに「2245」に書き直した。
 新たに3人の戦死が報じられたからだ。

 シンディーさんは2月6日、「シャローム平和センター」で預言者に与えられる賞をもらった。
 Tシャツの数字は5つ増えて「2250」に変わっていた。

 シンディーさんはエッセイにこう書いている。
 「5人の母親が新たに、正義に反して意味なく、苦悩の終身刑を宣告されました。5人の父親が沈黙を続ける、心痛の長い旅路に出かけることでしょう」

 戦死者を悼む黒のTシャツの上で、モノを言い始めた「数」。
 反戦グループ、「平和のための復員兵」によって、カリフォルニアのいくつかのビーチに、日曜日ごと戦死者の数だけ立てられる十字架の「数」。

 以前、数学の教師をしていたシンディーさんによれば、数というものは人々を理由もなく不安にするものだという。

 その「数」を背に――いや胸に、戦死者の無念と遺族の悲しみを抱きしめながら、シンディーさんの闘いは続く。

http://www.commondreams.org

  
 

Posted by 大沼安史 at 07:45 午後 |

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