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2006-02-14

〔重要NEWS〕 身分漏洩のCIA女性エージェント イラン核情報を収集 

 米インターネット新聞、「ロウストーリー(Rawstory)」は2月13日、複数の現役、退職情報筋の証言として、ブッシュ政権による、いわゆる「ニジェール・イラク核疑惑」捏造暴露に絡んで、身分をマスコミに漏洩されたCIA女性エージェント、バレリー・プレイム氏が、イランの核開発に関する情報収集にあたっていたことを明らかにした。
 プレイム氏がCIAエージェントであることがマスコミで暴露された事件は、チェイニー副大統領のリビー補佐官が偽証などの罪で起訴されるなど、フィッツジェラルド特別検察官による捜査がなお続いている。
 プレイム氏のエージェントとしての活動は、これまで核拡散に関するものと観測されてはいたが、それがイランの核開発をターゲットとしたものだったとわかったのは、今回の「ロウストーリー」のスクープ報道が初めて。
 プレイム氏の身元が暴露されたことで、情報収集に協力した「アセット(財産、つまりスパイ)」が敵側によって一網打尽にされた可能性が指摘されていたが、今回、彼女の情報収集ターゲットが「イラン核開発」とわかったことで、事態はさらに深刻なものであることが確認された。
 
 (大沼 注)

 ブッシュ政権がプレイム氏が「イラン核開発」担当と知っていながら、敢えてCIAのエージェントであると身分を漏洩したならば、次のふたつのことが考えられる。

 ① マスコミへの漏洩を行った2003年7月の時点で、ブッシュ政権はイラン核開発に関する情報収集の限界を認識し、空爆による破壊を決定していた。(ニューヨーク・タイムズ紙のライゼン記者の調査報道を紹介した本ブログ既報の通り、CIAはその時点ですでに、イラン情報網の全容をイラン側に察知、破壊されており、プレイム氏のアセットもまたそのとき消滅していた。だから、身分を漏洩してもよかった)
 ②プレイム氏を潰す(イラン担当から外す)ことで、「イラン核開発」をめぐる情報収集活動の失敗などが、「ニジェール核疑惑」捏造を暴露した彼女の夫のジョセフ・ウィルソン氏を通じて、マスコミに流れることを阻止した。

 プレイム氏の身分漏洩事件では、ブッシュ政権がなぜ漏洩したか、動機がいまひとつ不明だったが、今回の「ロウストリー」の報道ではっきりしたような気がする。

 アメリカは本気でイランを攻撃するつもりだ。

⇒ 

http://rawstory.com/news/2005/Outed_CIA_officer_was_working_on_0213.html

Posted by 大沼安史 at 11:35 午前 |

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