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2006-02-28

〔NEWS〕 イラク、「レバノン化」の危機

 イラクがレバノン化する恐れ―-米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版、2月26日付け)が、こんなバグダッド発の解説記事を掲載した。
 1990年代初めにようやく終息した、あの、15年も続いたレバノン内戦。あの軍事化した宗教宗派対立による流血の惨事が、イラクでいま再現されようとしている、との分析記事だ。
 それによると、武装勢力が群雄割拠し、レバノンにそれぞれの支配地を広げたように、イラクでも中央政府が手を出せない地域が生まれようとしている。
 たとえば、バグダッドのサドル・シティー。
 イラクの人口の実に10%が住む同地区では、黒衣のサドル師を指導者として仰ぐ武装勢力がコントロールしているという。
 ベイルート内戦を現地に取材したニューヨーク・タイムズ紙のトーマス・フリードマン記者(現コラムニスト)は、その著書『ベイルートからエルサレムへ』のなかで、当時のベイルートの荒廃ぶりを報告しているが、たしかにバグダッドの現状はそれと変わらない。
 当時のベイルートのホテルが、防衛のため武装民兵を抱えていたのと同じようなことが、きっとバグダッドでも起きているはずだ。
 イラクが「レバノン化」して、タナボタ的な安全保障の利益を得るのは、1980年代のレバノン内戦時と同様、イスラエルである。

http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-future26feb26,1,1330679,print.story

Posted by 大沼安史 at 11:09 午前 |

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