〔NEWS〕生きていたザワヒリ アルジャジーラ、ビデオを放映 不発に終わったCIAの攻撃
中東カタールの衛星放送、「アルジャジーラ」は1月30日、アルカイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリのビデオテープ・メッセージを放映した。
そのなかでザワヒリは、ブッシュ大統領を「屠殺人」と非難し、CIAなどが1月13日に、パキンスタン東部のダマドラ村で行った、無人飛行機、プリデーターを使ったミサイル攻撃は「失敗」に終わり、あげくの果てに「無実の人々」を殺害したと批判した。
このビデオ放映に登場したザワヒリについて米ホワイトハウスは、ザワヒリが逃亡生活に疲れ、イライラを募らせている、とのコメントを発表したが、米国NBC放送のアンドリア・ミッチェル記者は「事実は逆。とても迫力があった」とブログに印象を書いている。
MSNBC.comが掲載したAP通信の報道によると、米情報機関はザワヒリがダマラド村の祝宴に現れてとの情報とつかみ、ヘルファイア・ミサイルを会場の民家に発射した。
米情報筋によれば、ザワヒリが代理を出席したことから、暗殺に失敗したという。
この攻撃で、米情報筋はアルカイダの他の幹部4人を殺害したとしているが、実際は13人の村民が殺害されただけと、現地の人々は言っている。
(大沼 注)
ニューヨーク・タイムズ紙のジェームズ・ライゼン記者の新著、『戦争状態(State of War)』によれば、米国のCIAとFBIは2002年3月、パキスタン南部の都市、ファイザラバードに潜伏していたアルカイダ最高幹部、アブ・ザバイダを、パキスタン当局の協力で、銃撃戦の末、拘束した。
アブ・ザバイダは銃撃で負傷していたが、タイの秘密基地に移送され、治療と拷問にさらされた、という。
このザバイダの逮捕以来、米国はアルカイダ指導部の身柄を押さえていないし、殺害することにも失敗している。今回のザワヒリ暗殺の失敗もそのひとこまに過ぎない。
ザバイダはCIAなどが比較的容易に追跡可能な都市部に逃げ込んだため、身柄拘束につながったが、ザワヒリら最高幹部はパキスタン・アフガン国境の山岳部に潜伏していることから、所在の把握は困難な状況だ。
今回のザワヒリのビデオ登場は、米国の失態を嘲笑うもので、「テロとの戦い」の泥沼に足をとられ、イラクをイラン化し、挙句の果てにパレスチナに「ハマス政権」さえ出現させてしまったブッシュ政権の威信は地に堕ちたかたちだ。
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Posted by 大沼安史 at 01:33 午後 | Permalink

















