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2006-01-17

〔For the Record〕 ウォルター・クロンカイトが「イラク撤退」を呼びかけ 甦る1968年の「ベトナム撤退」発言の衝撃

 ウォルター・クロンカイトをご存知でしょうか?
 わたし(大沼)のような、70年世代の人間にはおなじみの人です。アメリカの3大ネットワークのひとつ、CBS放送でニュース番組の「アンカー」を務めた、有名なテレビ・ジャーナリストです。

 その「アメリカで最も信頼された男」と呼ばれたウォルター・クロンカイト氏が、1月16日に米カリフォルニア州で開かれた、テレビ批評家の集会で、「イラクからの撤退」を呼びかけ、全米に衝撃波を広げています。

 現在、89歳になる老キャスターの発言が、なぜ、それほどの重みを持っているのか?
 それは、この人がいまから40年近く前、1968年に「ベトナムからの撤退」を呼びかけ、それが米世論への決定的なインパクトになって、ベトナム戦争の終結へと動いていったからです。
 ウォルター・クロンカイトのベトナム撤退呼びかけは、米国ジャーナリズム史における伝説のコメントと言えます。

 英紙インディペンデント(電子版、1月17日付け)が、この発言を大きく取り上げたのは、こういう歴史の事実があるからです。

 同紙によると、クロンカイト氏の発言は、集会での質疑応答の場面であったそうです。
 歴史の記録として、拙訳で再録させていただきます。
 

 ☆(イラクについても、ベトナム戦争のときと同じことを言うつもりがあるかどうか、記者に聞かれて)

「いますぐ撤退すべきだ。わたしはそう信じている」

"It's my belief that we should get out now."

(そして、こうも言います)
「わたしは名誉とともに撤退できたのに、と思っている。でも、とにかく、われわれは名誉を持って撤退できる。わたしはそう考えている」

"I think we could have been able to retire with honour. In fact, I think we can retire with honour anyway."

 クロンカイト氏は、イラクからの撤兵について、ハリケーンの「カトリーナ」が米国南部を襲ったあと、行うべきだったと述べています。
 そして、イラクの人々に「われわれ(アメリカ人に)心は、あなたたちとともにある」と告げねばならないとも。

 最後に同紙が引く、クロンカイト氏の1968年のコメントを紹介しましょう。

☆ ベトナム戦争時のコメント

「われわれは現状の泥沼にはまっているということ、それしか現実的かつ、なお不十分な結論はない……合理的な唯一の脱出の道は交渉することだ。勝利者としてではなく、デモクラシーを守るとの誓いに生き、最善を尽くした、名誉ある人間として」

(原文)
"To say that we are mired in stalemate seems the only realistic, yet unsatisfactory, conclusion ... the only rational way out then will be to negotiate, not as victors, but as an honourable people who lived up to their pledge to defend democracy and did the best they could."


http://news.independent.co.uk/world/americas/article339113.ece

Posted by 大沼安史 at 10:56 午前 |

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