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2005-11-29

〔NEWS〕 「9・11」内部告発者 シベール・エドモンズさんの上告を棄却 米最高裁 

 米ワシントンのFBI翻訳センターで、傍受情報の翻訳にあたっていたシベール・エドモンズさんが、「9・11」テロ情報を同センターの同僚らが「誤訳」するなど、米国の安全を脅かす不法行為を行っていたと内部告発し、逆に解雇されたことについて、米当局を訴えていた裁判で、米最高裁は11月28日、エドモンズさんの上告を棄却する決定を下した。

 Yahoo!Newsに掲載されたロイター電によると、米最高裁は棄却にあたって、何の理由も示さなかった。

 これに対して、エドモンズさんは声明を発表し、「FBIに責任をとらせることに失敗した司法制度に失望している。しかし、わたしは連邦議会が徹底した調査を始めるよう、要求し続ける」と述べ、こんごとも闘いを続行する意志を表明した。

 エドモンズさんの内部告発内容については、「9・11調査委員会」での証言を含め、アシュクロフト司法長官(当時)が、公表すると米国の安全保障が損なわれるとして、「国家機密保持」の網をかけ、封印している。

 このため、エドモンズさん自身も、内部告発の核心的な事実については発言をしていないが、マスコミ取材などを通し、周辺的な事実は明らかになっている。

 「9・11」のテロ実行計画に関する決定的に重要な傍受情報が、外国情報機関と通じる翻訳官によって誤訳されたり、無意味な情報とされていたことなどが判明している。

 それはまるで「9・11」のテロを成功させるための工作のようだった。

 (大沼注:この内容は、ぜひ拙著の『戦争の闇 情報の幻』(本の泉社)を参照していただきたい)

 エドモンズさんはこの事実を、FBI内部の所定の手続きをとって内部告発、司法省にも調査を求めたが、逆に解雇されてしまったことから、裁判闘争を続けてきた。

 一、二審とも、アシュクロフト長官による「国家機密保持」の要請に応えて、エドモンズさんの訴えを退けていた。

 今回の最高裁の決定は、ブッシュ政権寄りの判事構成からみて、予測されていたが、権力ぐるみの真相封じというスキャンダラスな実態がますます浮き彫りになったかたちだ。
 
 (大沼 注)

 最高裁までもが「封印」しなければならない、シベール・エドモンズさんの告発の中身は何なのか?

 ブッシュ政権はなぜ、彼女の告発を、「国家機密」として封じ込まなければならなかったか?

 答えははっきりしている。

 ブッシュ政権内に、「9・11」のテロ成功を望んでいたグループが存在していたからである。より正確には、ブッシュ政権そのものが、同時多発テロの成功のため、考えられるかぎりの工作を繰り広げたからである。

 「9・11」当日のハイジャック訓練も含めた軍事演習などは、その端的な工作の実例である。

 エドモンズさんの告発の一部は、英国人ジャーナリストの調査報道によって明らかにされている。

 米政府の「猿轡」の及ばない、第3国の報道機関の深層取材に期待したい。
 
 

http://news.yahoo.com/s/nm/20051128/pl_nm/court_fbi_linguist_dc

Posted by 大沼安史 at 05:33 午後 |

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