〔コラム いんさいど世界〕 アンマンのホテル・テロ事件 くすぶる疑惑
ヨルダンの首都、アンマンのホテルで11月9日に起きた同時多発テロ事件から半月が経過した。
57人が犠牲になったこのテロ事件をめぐる「公式ストリー」は、以下の通りだ。
・イラクからやって来た、テロリスト3人による自爆。
・背後に潜んでいるのは、ザラクァイ率いるテロ組織、「イラク(メソポタミア)のアルカイダ」。
ほんとうにそうなのか?
オタワ大学のミッチェル・チョスドフスキー教授らによる、カナダの「グローバル・リサーチ」研究所では、違った見方だ。
公式ストーリーに疑問を投げかけている。
チョスドフスキー教授の指摘を列挙すると、
① ザラクァイらはネットでの「声明」で、イスラエルや西側情報部を狙ったと言っているが、イスラエル人はひとりの負傷者さえ出ておらず、米国情報部員の犠牲もまったく報じられていない。
② ホテル爆破によって死亡したのは、パレスチナ自治政府の軍情報部のトップであるバシール・ナフェと、同予防安全保障部隊の高官であるアベッド・アルムの2人。2人はともに、米軍のイラク侵攻に強く反対していた。
③ ザラクァイはイスラム教スンニ派で、爆破で死んだ57人の大半は、ザラクァイがイラクでターゲットとしているイスラム教シーア派でなく、同胞のスンニ派だった。
つまり、アンマンのテロは、イスラエルや米国情報部員を狙ったものではなく、パレスチナの情報組織高官を殺害するためのものだった可能性が高い。
教授の指摘に付け加えれば、爆破されたホテルには中国軍の使節の居合わせていた。
ついでのターゲットにされたことも、あながち否定できないところだ。
グローバル・リサーチのサイトには、カート・ニモ氏による、「より疑わしい細部」という論文も掲載されている。
ニモ氏によれば、ヨルダンの情報部関係者が米国のAP通信に対して、
① ラディソン、ハイアットの両ホテルで、爆発の直前、照明が消え、その直後、爆発が起きた。
② 爆発は宴会場の天井で起きた。
――と証言しているという。
あらかじめ天井に仕掛けた爆弾を爆発させた???
ニモ氏は、モサド(イスラエル)、英国情報部、アメリカ情報機関のいずれかか、あるいは協働による謀略テロとの見方を示しているが、なかでも可能性が高いのは、手口的に見て、モサドによる犯行だという。
真相は?
グローバル・リサーチは ⇒

















