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2005-11-01

〔NEWS〕 言葉と命の重みについて 杉浦法相、「死刑執行サインせず」発言を撤回

 新任された杉浦正健法務大臣が10月31日の就任後の記者会見で、死刑執行の命令書について「サインしない」と表明した。

 発言は、「新しい日本政府が死刑を停止した」(仏ルモンド紙)ものとして、世界中から注目を浴びた。

 死刑制度は先進国で廃止が進み、日本と米国のみとなっている。

 それだけに、今回の杉浦法相の発言は、「米国を最後の死刑執行国とするもの」(同紙)として重視され、世界中に報じられたわけだ。

 同日付けのルモンド紙(電子版)によれば、絞首でもって死刑を執行する日本は、国際社会のなかで厳しく批判されている。執行前の最後のアピールの機会を与えず、執行数時間前にしか、本人および家族に予告しない。

 そういう国の新任法相の発言だけに、国内外で重く受け止められたのだ。

 そんな記者会見での言明が、なんと約1時間後に、「発言は個人としての心情を吐露したもので、法相の職務の執行について述べたものではない」との「コメント」で、撤回された。
 
 法務大臣の記者会見の言葉の、なんという軽さよ。

 命の重みを支えた言葉が、たった1時間で、露と消えた。

ルモンドの報道は ⇒

http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3216,36-705299@51-629278,0.html
 
 読売、朝日の報道は ⇒

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20051101/20051031i118-yol.html
http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY200510310288.html

Posted by 大沼安史 at 11:25 午前 |

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