〔NEWS〕「偽情報」、またも発覚 「サダム・フセインがアルカイダ・メンバーを訓練 しかも生物化学兵器を」は根拠なし 米情報機関(DIA)、イラク開戦1年以上も前に警告 ブッシュ政権はこれを無視
米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は11月6日、イラク戦争の開戦理由の根拠のひとつとされた、サダム・フセインのイラクがアルカイダのメンバーに生物化学兵器の使用訓練を施している、との情報が、実はパキスタンで拘束されたアルカイダ幹部による偽情報らしいことを、米国防総省の情報機関、「防衛情報局(DIA)」がイラク開戦の1年以上前、2002年2月に突き止め、秘密報告書にまとめて提出していた、と報じた。
同報告書の一部が、米上院のロックフェラー情報委員会委員長ら、民主党有力上院議員2人の要請に基づき、機密解除されたことで明るみに出た。
同紙の報道によると、偽情報は2001年末、パキスタンで逮捕され、現在、キューバのグアンタナモ収容所に拘束されているとみられる、アルカイダ幹部のリビ容疑者。
リビ容疑者に対する尋問がどこで、どのような方法で行われたか明らかではないが(大沼注 それがほんとうにリビ容疑者による証言だったかも含めて)、DIAの報告書は、同容疑者の「証言」は「意図的にミスリード」しようとしたものとみられる、と指摘している。
こうしたDIAの秘密報告書が出ているにもかかわらず、ブッシュ大統領は2002年10月のオハイオ州シンシナティでの演説で、「イラクが爆弾づくりや毒、ガス製造で、アルカイダを訓練していることを突き止めた」と言明していた。
〔大沼 解説〕
またしても、ブッシュ政権による情報操作疑惑が浮上した。
DIAから秘密報告を受けながら――ということは、嘘とわかっていながら、米国民、ひいては世界の世論に向かって、恐怖を撒き散らした。
「イラクがアルカイダに生物化学兵器の訓練をしている。放っておいたら、たいへんなことになる」と。
それにしても、ペンタゴンの諜報組織がベッタリ、クエスチョン・マークを貼り付けた「偽情報」を無理矢理、「真実」とみなし、イラク戦争に突っ込んでいったブッシュ政権のほんとうの狙いは何だったか。
イラク開戦キャンペーンの根拠とされたものがことごとく捏造されたものと判明した現在、そこまで嘘に嘘を重ねて、戦争を始めなければならなかった、ほんとうの「開戦理由」が問われなければならない。
Posted by 大沼安史 at 07:54 午後 | Permalink
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