〔重要 NEWS〕 次は「サウジ」 イラク侵攻2ヵ月前 ブッシュ大統領がブレア首相に極秘電話で言明
イラク侵攻の2ヵ月前、2003年1月に、ブッシュ米大統領がブレア英首相との極秘の電話会談で、「WMD(大量破壊兵器)の拡散に対処するため、イラクを超えて次に行きたい思っている」と述べ、イラク戦争に続く軍事行動を計画していることを通告していた。
英インディペンデント紙が10月16日、英首相府の機密文書を暴露し、報道した。
会話を記録した文書によると、ブッシュ大統領は次なる目標として、「サウジ、パキンスタン、イラン、北朝鮮」の4ヵ国を、その順番で名指しした。
ダウニング街の英首相府は「漏洩した文書に対してコメントはしない」と言明を避けたが、否定はしなかった。
同紙によれば、英国の国会議員たちはとりわけ、ブッシュ大統領がサウジを次の目標の筆頭に挙げていることに衝撃を受けているという。
サウジのサウド王家は米軍の駐留を認めるなど、ブッシュ政権のイラクにおける軍事行動に協力してきたからだ。
(大沼注)
ブッシュ大統領が次なる軍事行動の対象の筆頭にサウジアラビアを挙げたことは、実は驚きでもショックでもなんでもない。
ブッシュ大統領は政権につくやいなや、チェイニー副大統領を長とする「全米エネルギー政策開発グループ」(NEPGE)をスタートさせ、米国の中東石油資源確保戦略の検討に着手したとされている。
このNEPGEによる報告書は2001年5月にまとまったものの、なぜか、ただちに機密文書とされた。
このため、連邦政府の会計検査院(GAO)がホワイトハウスを相手に開示を求めて裁判を起こす事態にもなったが、提訴は取り下げられ、機密扱いは依然として解除されていない。
こうしたなかで、保守派の監視団体である「ジュディシャル・ウオッチ」と、環境団体の「シエラ・クラブ」が異例の共闘を組み、情報自由法に基づき機密の解除を求めた。
その結果、2003年7月に、報告書のなかの7頁のみが開示されることになったが、このなかにサウジ、イラク、ペルシャ湾西岸を結ぶ「黄金の三角形」内の石油埋蔵マップが含まれていた。
こうした事実を踏まえ、イラク戦争がWMDに名を借りた石油資源確保戦争であるという見方は、少なくともイラク戦争反対派の間では「定説」と化している。
サウジはイラク(世界第2位の埋蔵量)を上回る世界最大の石油資源国。
アルカイダなど不安定要因を抱えるサウジを、米国が軍事統治下に置こうと考えたとしも不思議ではない。
今回、暴露されたブッシュ大統領の言明は、その意味で正直かつ率直なものと言わねばならない。
Posted by 大沼安史 at 06:45 午後 | Permalink

















