〔NEWS〕 チェイニー副大統領 捜査の焦点に CIAエージェント漏洩疑惑 明日にも起訴の見通し 浮き足立つホワイトハウス ブッシュ政権、最大の危機に
サダム・フセインのWMD疑惑に批判的な元外交官への報復として、外交官の妻(Valerie Plame氏)がCIAのエージェントであるとの機密情報がブッシュ政権高官から漏洩された、いわゆる「プレイム(Plame)・ゲート」事件の捜査が、大詰めを迎えている。
米マスコミの報道によると、フィッツジェラルド特別検察官は、早ければ19日にも、漏洩事件に関わったブッシュ政権高官の起訴に踏み切る見通しだ。
詰めの捜査の焦点は、チェイニー副大統領のオフィスが漏洩にどのような役割を果たしたか、同副大統領に直接、捜査の手が及ぶのか、に絞られている。
漏洩事件の捜査でこれまで浮かんだ疑惑の高官は、副大統領のリビー首席補佐官とブッシュ大統領の政治戦略アドバイザーであるカール・ローブ氏の2人。
ワシントンの北郊のローブ氏の自宅にはテレビなど報道各社が張り込み、「Xデー」に備える事態になっている。
ブッシュ大統領の右腕であるローブ氏が捜査のターゲットになったことで、ホワイトハウスは浮き足だち、ローブ氏自身もパーティーでのスピーチをキャンセルするなど、最後のヤマ場を迎えた捜査の行方を固唾をのんで見守っている状況だ。
15日には、ホワイトハウスのマクラーレン報道官が、記者団からの質問を冗談で交わそうとして失敗、もう一度、冗談を言って、またも冷笑を受ける失態を演じだ。
それほど余裕を失い、平静さを取り繕っていることを示すエピソードだ。
リビー首席補佐官を抱える、チェイニー副大統領のオフィスも緊張感に包まれており、ブッシュ政権は発足以来、最大の政治的な危機を迎えた。
ブッシュ大統領は17日、「政権スタッフの辞任や離職はあるのか」との記者団の質問に対して、「捜査の結果の予測つもりはない」と答えた。
ブッシュ政権がこの時点になって困惑しているのは、特別検察官の捜査の対象が、CIAエージェントの身元漏洩問題を超えて、イラク戦争開戦前の「情報の選択的漏洩」に及んでいたことだ。
これは、ニューヨーク・タイムズのジュディス・ミラー記者の証言で、このほど明らかになった新事実で、事件は拡大の可能性を秘めている。
フィッツジェラルド特別検察官のスポークスマンはAP通信の取材に対し、(起訴の)発表は、特別検察官の地元のシカゴではなく、ワシントンで行う、と述べた。
発表内容の重大性を示唆したものと受けとめられている。
ところで、チェイニー副大統領個人に対して捜査の手がのびる可能性について指摘したのは、ブルームバーグ通信の17日付けの報道。
直接の立件には行き着かなくても、起訴状のなかで、チェイニー副大統領が身元漏洩事件で果たした役割のアウトラインが示されることもあり得るという。
これに対してワシントン・ポスト紙は18日付けの報道で、チェイニー副大統領のオフィスが漏洩事件の焦点であると改めて指摘した。
同紙によると、チェイニー副大統領はイラクWMD保有疑惑の旗振り役で、CIA本部まで足を運んで圧力をかけるなど、イラク戦争への下地づくりで中心的な役割を果たした。
同紙は副大統領辞自身がマスコミ工作に直接、手を染めたとは考えられない、との元スタッフの見方を紹介している。
Posted by 大沼安史 at 03:38 午後 | Permalink
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