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2005-10-24

〔いんさいど世界〕 軍曹の戦死 中佐の辞任

 イラク南部、バスラに駐留する英陸軍の大隊長が辞任した。

  コールドストリーム・ガード第一大隊を指揮していた、ニック・ヘンダーソン中佐(43歳)。

  相次ぐ部下の死に耐え切れず、軍服を脱いだらしい。
 中佐は、装甲車両が不足していることを問題視し、配備を求めていたという。

 英紙、サンデー・テレグラフ(電子版、10月23日付け)が報じた。

 ヘンダーソン中佐は、1000人規模の大隊を指揮し、バスラでの治安維持活動に従事していた。

 英陸軍大学に籍を置いたことものある、将来を嘱望されたエリート。
 その突然の辞任に、大きな波紋が広がっている。

 第一大隊はことし5月以降、9人の兵士を亡くしている。
 ヘンダーソン中佐はそうした部下の死に、苦しんでいたらしい。

 とりわけ、今月18日に犠牲になった9人目の戦死者、クリス・ヒックレイ軍曹(30歳)の無残な死には、大きな衝撃を受けていたという。

 そのヒックレイ軍曹について、英紙インディペンデント(電子版、23日付け)が、その人となりを取材し、レポートしている。

 英国中部、ブラッドフォード近郊の村の出身。

 学校を出て機械修理工になったあと、犯罪、麻薬に走る元学友の姿を目の当たりにし、陸軍に志願したこと。

 駐屯地の近くのナイトクラブで、結婚相手のゲンマさんと知り合ったこと。

 息子が一人、生まれたこと。

 ヒックレイ軍曹の足跡を追ったインディペンデント紙の記者は、取材結果を淡々とした筆致で、克明に記している。

 あと数日、生きていれば、任務を離れ、妻子と再開できたはずの、まじめな、ひとりの、イギリスの若者の死。

 その死に大隊長は耐えられなかった。

 

 ヒックレイ軍曹は、イラクで戦死した、97人目の英軍兵士だった。

 軍曹の人生を追ったインディペンデント紙の記事は、末尾に、ほかの戦死者96人、全員の名前と戦死した日付けを記載した。
 
 

Posted by 大沼安史 at 02:07 午後 1.いんさいど世界 |

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