〔NEWS 鳥インフルエンザ情報〕 英国 武装警官隊で「タミフル」備蓄を防備 発展途上国が備蓄の10%提供を先進国に要請
鳥インフルエンザ(バード・フル)をめぐり、世界中が厳戒態勢に入っています。
英国では、南米から輸入したオウムから、H5N1型のウイルスが検出され、人間への「転移」や「流行」も、時間の問題になって来ました。
世界は感染の爆発的拡大へ向け、カウントダウンに入っている。
そんな世界のバード・フル最新情報を集めてみました。
〔武装警官隊が防備〕
英紙、インディペンデント紙(電子版、10月23日付け)によると、英政府当局は、バード・フルに唯一、効果的と期待される抗ウイルス剤、「タミフル」の備蓄センターを、武装警官隊で防備する方針を固めました。
バード・フルが流行し出したら、武装警官を配置する。
無用な混乱を避けるため。パニック買いが始まるのを防ぐための措置です。
前にこの欄で報告したように、英国でもまた「タミフル」の備蓄が進んでおらず、放っておけば、暴力的な「取り合い」が始まらないとも限らない。そう踏んでいるわけですね。
英国はもう、こういうことまで考えている。
インディペンデント紙によると、英国では「3ヵ月以内」に、バード・フルの人体への「転移・感染・流行」が始めるとみています。
そして、50万~75万人の死者が出ると予測している。
日本の厚生労働省はどう見ているのでしょうか?
〔「タミフル」備蓄の10%を発展途上国に?〕
ところで、抗ウイルス剤「タミフル」のことですが、カナダやメキシコの政府が、世界の先進国に対して備蓄の10%を、発展途上国に提供するよう求めているそうです。
これも、上記のインディペンデント紙に出ていました。
発展途上国は高価な薬品をなかなか買えません。人々の栄養状態も悪く、いってみれば「丸裸」状態です。バード・フル被害を医療が整った先進国以上に集中して受ける恐れがある。
そこでこの「10%提供」アピールが出ているそうです。
で、この問題を話し合う、世界の厚生・保健大臣の会議が24日、カナダのオタワで開かれたそうですが、日本政府はどんな対応をしたのでしょう。気になるところです。
〔中国 国境閉鎖へ〕
米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版、22日付け)が伝えた香港発のロイター電によると、中国政府当局者は、バード・フル感染者が1人でも見つかったなら、国境を閉鎖し、感染の拡大を防ぐと言明しました。
すごいですよ。「人命尊重が中国政府の最優先事項だ。(国境閉鎖によって)たとえ、経済がスローダウンしても、やる」というのですから。
同じニューヨーク・タイムズの記事のなかで、台湾政府の対応も紹介されていました。
なんと台湾は、スイス・ロシェ社が特許を持っている「タミフル」の製造を開始できる態勢にあるのだそうです。
そう政府当局者が言明した。
どういうことかというと、台湾として、特許問題にかかわらず、人々の命を守るため、タミフルと同成分の薬剤を生産します、ということなんです。
一製薬会社の特許にかまっていられない。それよりも、人命を救うのが先だというのですね。
〔特許独占に高まる批判〕
米国のインター・プレス・サービスが22日に報じたところによると、米国連邦議会のシュメール上院議員は、「タミフル」を独占的に生産しているスイスのロシェ社を、「世界の人々の健康より、自社の利益を優先している」と非難しました。そして同社に対する、なんらかの懲罰法案を議会に提出すると。
要は、全人類が非常事態に直面しているのだから、特許を放棄し、いわゆるジェネリック薬剤の生産を認めなさい、というアピールなんですね。
ロシュ社もこれに応えて、米国の製薬会社4社と協議に入っているそうです。
こうして見ると、「バード・フル」対策は全世界規模で進んでいるようです。
そんななか、わが日本はどうなっているのでしょう?
厚生労働省には、もっともっと、国民に対して情報を提供してほしいものです。
Posted by 大沼安史 at 11:34 午前 | Permalink
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