パウエル前長官 WMD演説 「わが生涯の汚点」
パウエル前米国務長官は9月9日、全米に放映されたABCテレビのニュース番組で、長官在任中の2003年、国連で自ら行った「イラクWMD(大量破壊兵器)保有演説」を振り返り、「消えない人生の汚点だ」と、演説を深く後悔していることを明らかにした。
前長官の国連演説は、サダム・フセイン政権によるWMD保有の明言し、イラク戦争開戦に向け、国際世論を喚起しようとしたものだが、戦争開始後、イラクのWMD保有疑惑は根拠にないものであることがわかった。
バーバラ・ウォルター女史の質問に対してパウエル前長官は、「辛かったし、いまなお辛い」と、ことし1月の辞任以来、初めて胸のうちを語った。
国連演説の時点ですでに、その演説内容の信頼性のなさを認識している情報当局者が存在していたことについてパウエル長官は、「ひどいことだ」と述べたあと、「打ちのめされた」と付け加えた。
前長官のこの発言は、ブッシュ政権によるイラク戦争開戦理由の正当性を根底から覆すもので、ブッシュ政権による「情報操作」疑惑を決定づけるものといえるだろう。
(イラク戦争開戦へ向けての世論操作の詳細については、拙著、『戦争の闇 情報の幻』を参照していただければ幸いである=大沼)
Posted by 大沼安史 at 09:40 午後 | Permalink

















